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2009/12/14

夜のピクニック

図書館の本棚には、たくさんの本が並んでいます。

お目当ての本など特になくて、
あてもなく、
ただぼーっと、順に本を眺めていると、
そこだけ光っているように感じたり、
なんだか気になって仕方がなかったりするときがあります。

この本もそんな一冊でした。

恩田陸「夜のピクニック」です。
(最近、恩田さんにはまっているのかな?)

運動の苦手な私からすると、
朝の八時から翌朝の八時まで歩くという夜間歩行なんて、
とんでもなく避けたい行事をする高校生たちのお話。

でも、高校時代に、
こういう行事があったら、
またちょっと違ったのかなとも、
考えてしまいます。

多少の仮眠を取るにしても、
夜通し歩いて、
みっともない姿を友人に見せたり、見せられたり、
しょうもないことをだらだら話したり、
だけど、その中で、
これから生きていく上での、
とても大切ななにかに、
気づいたりすることもある。

そういう過酷な状況に臨めるほど、
私は根性がないので、
実際に「やりましょう」などと言われたら、
思いっきり辞退してしまいますが、
学生時代になら、
しんどかったけれど、
でもやり遂げた想い出となったのだろうなぁ。

人としての《核》を作るこの時期に、
周りの愛おしい友人たちとの、
苦しさを一緒に乗り越えてきた体験って、
強烈な想い出になるのだろうな。

そしてまた、
心に抱えたわだかまりを、
溶かしていく手助けをしてくれる友人たちの存在。

それは、一生の宝物となる存在なんだろうなぁ。

『何かの終わりは、いつだって何かの始まりなのだ』
(恩田陸「夜のピクニック」新潮社より)

高校時代も、たった三年で終わってしまう。
切ないけれど、そこで培った大切なものは、
形は変わっていくかもしれないけれど、
ずっと後まで続いていく。

今にして思えば、
高校なんて、本当に短い間だったと思います。
でも、その中に、
ぎゅっといろんな物が詰まっていました。

いろんな事に悩んだり、
笑ったり、励ましたり、
励まされたり。

そういう体験をして、
次の《始まり》に進むための勇気を、
もらっていたのかもしれません。

あの頃、
自分も一生ものの素敵なものを、
手に入れていたんだなと、
今更ながら、気づいたりしています。
うれしいな。

今日もまた、お読みいただきまして、ありがとうございます。
いっぱいの感謝と愛を込めて

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